絶対 I need you.

ひかるくんとへいせいじゃんぷ。きらきらな毎日。

薔薇と白鳥 〜光くんの本気④〜

続きです。続き過ぎです。

そろそろエンディングに近づいてきました。

グローブ座に行くたびに、心が震えて

どきどき切なくてわくわくするのもあと少し。

さみしいなあ………。

 

 

 

 

 

そして、エドワード2世を完成させたマーロウ(キッド)。

台本を手に、お芝居の場面。

主役のエドワード2世を演じて見せるのは、他でもないお話を書いたマーロウ自身。

 

エドワード2世の最期を演じるマーロウ。

死への恐怖に支配され、

どんなに眠く、瞼が閉じそうになってもまた目が開いてしまう。そんな苦しみが10日間。

そこへ、武田真治さん登場。

(エドワード2世を拷問する人だから、看守なのかな。理解力が乏しすぎて泣きたい。)

 

ここで、

「お前はなぜここへ来たのだ。」

と、武田真治さんの前に跪き、頬に手を当てる光くん。

思わず息をのむ。

手が大きすぎる。指が綺麗すぎる。

もう、男性みが強すぎる。

頬に当てるてが優しくてでも切なくて震えていて、手を見てるだけで感情が滲み出る。

ふと、お顔に目をやれば

悲しみと不安と苦悩と恐怖に支配された光くんの瞳。

えもいわれぬ感情に胸がいっぱい。

 

拷問の末殺されてしまうエドワード2世。

光くん演じるマーロウの絶叫で暗転。

心のざわつきが抑えられない。

動悸がすごい。座ってるのに息切れがすごい。

身体が震えるってこういうことですか。

 

さて、場面転換ののち、

ついにクライマックスのシーンです。

 

ローズ座の隠し部屋にひとり佇むウィル(雄也さん)。

思いつめた表情でいると、

うしろからキッドがやってきます。

 

驚くウィルに、

新人の頃このローズ座に通い詰めた、隠し部屋の在り処くらい知っている。ここなら客席が見渡せるからな、とキッド。

ここから指示を出して、バーリィ卿(カトリックと対峙しています)を暗殺するため、客席ごとローズ座を爆発させる計画の実行犯に、ウィルが加担していると。

 

2000人の観客を巻き込んでまで、

なぜバーリィ卿の暗殺に手を貸すのか。

理由を話せと詰め寄るキッド。

頑なに首を横に振るウィルに、キッドが優しく話しかけます。

 

「見ろよ客席を。あの観客の嬉しそうな顔。みんなお前の書いた芝居を、ネッドのトールボットを楽しみに来てるんだ。お前は自らの手で、それを血の惨劇に変えるのか。人々を恐怖の阿鼻叫喚へとつき落とそうって言うのか。理由を話せ。お前の口から聞きたいんだ」と。

 

カトリックであることで、親族が、家族が地位を追われ酷い目に遭わされたことを語り出すウィル。それでも、まだ納得しないキッド。

ようやく、この計画に加担することで、ジョーンの命だけは助けてやるという交換条件のもと動いていたことを話します。

 

過去、実はメアリースチュアート(エリザベス1世の従兄弟)の侍女だったジョーン。

カトリックが送った暗号文のやりとりにより、メアリースチュアートは謀反の汚名を着せられ処刑されてしまいました。

ジョーンに頼まれその暗号文の解読をしていたのがキッド。

カトリックのなかには、今でもジョーンを裏切り者と、許さない者もいるとのこと。

 

さらにこうも続けます。

「客席にジョーンがいる。あいつが自ら言い出したんだ。それを切り札に、ウィルを止めてくれと。もしダメなら、自分はネッド(夫)と運命を共にする、と。  妬けるだろう?」

 

妬けるんですよ。誰にってネッドにです。

自分は女性は無理だけど、ジョーンには言葉にできない慕情がある。それが口をついて出てしまう。切なすぎる。どう泣いても叶わぬ恋、いや恋かもわからないけど……悲しい。

 

それを見て、八方塞がりの状況に愕然とするウィル。

そんなウィルにキッドはこう告げます。

 

カトリックであることは、この先誰にも話すな。裏の集会にも出るな。手紙も出すな。必ず誰かが見張っている。」

そして、生きて、命ある限り芝居を書き続けろ、と。

自分の才能に自信のないウィルに、叱りつけながらこう話します。

 

「一度しか言わないからよく聞け。お前には、俺以上に芝居を書く才能がある。その誰にでも好かれる明るさは、抱腹絶倒の喜劇を描くのにも向いている。カトリックであることを隠して生き続けるその試練は、誰も見たことのない悲劇を生むだろう。生きて芝居を書き続けろ、そして芝居を書く詩人の地位を向上させるんだ。」

 

これは、

キッドが、ウィルに、詩人としての未来を託したことを予感させる台詞です。

誰よりも自分勝手で奔放で思ったことを口にするキッドが、絞り出すようにウィルの才能への尊意を語っていく。

なんて、なんて人情味に溢れるあたたかい人なんでしょうか…。

ウィルは、新人でも弟子でもない。

ライバルだ。

ウィルの書いた脚本を読んで圧倒され、その言葉の力に引き込まれてしまったキッド。

素直に才能を認めて未来を託します。涙

 

あなたはどうするんですか…?と尋ねるウィル。

「筋書きは芝居と同じ、もうここ(額を指す)に入ってる。俺は俺のやり方で全てを終わらせる」

と言って立ち去ります。

 

暗殺対象のバーリィ卿がやってきました。

合図を送ろうとするウィル。

そこへ、金貨の雨が降ってきます。

驚いて金貨を拾い上げてみると、それは偽金。

この一連の騒ぎで芝居は中止になります。

 

何も知らない、ヘンズロウやネッドをはじめとした劇場の面々。

ネッドと無事に再会して安堵のジョーン。

あの偽金は、じつはキッドが仕組んで降らせたものでした。偽金製造機を使ったんでしょう。

 

そこへキッドを探してウィルがやってきます。

ジョーンが一言、キッドは夜逃げした、と。

うまくいけば明日にはスイスへ着くと。

 

困惑するウィルの表情に重ねて、

急に爆発音が響きます。

どうやらローズ座は予定通り爆破されてしまいましたが、観客は出た後で全員無事。

カトリックが自らの手で爆発を起こした、と。

悲しみにくれて、神に祈るウィル。

祈りのポーズを見せてはいけないと、キッドとの約束を守るようになだめるジョーン。

炎に包まれ人々が逃げ惑うローズ座で舞台は転換。

 

 

真夜中。

対峙するのは夜逃げに出たキッドと、フライザー。

フライザーのひとことで舞台は暗転です。

 

 

「ここがお前の旅の終わりだ。」

 

 

 

 

 

 

ひとことになんてとても纏められないんですが、

とにかく心が苦しい。それに尽きる。

キッド(マーロウ)が切なすぎて、

また、前半天真爛漫なウィルも後半との差に愕然としすぎて、とにかく辛いです。

これを観て、辛いという感想は不正解なのかもしれません。

もちろん面白い、クスっていうシーンも多々ありますしとても幸せな場面もあります。

だけどもう、光くんを想うと悲しすぎる。

光くんを、というかキッドをか。

 

でも、この後半戦のキッド、

本当に本当に光くん自身みたいなんですよ。

何度目を瞑ってあけてみても、

そこにいる光くんはキッドでしかない。

あのHey!Say!JUMPの八乙女光じゃない。

私の知ってるかわいいとかっこいいの混在してる八乙女さんじゃない!!!って。

だから、胸が苦しくて苦しくて。

安っぽい言葉でしか言えないのが悲しいけど、

マーロウとっても素敵な人なんですよね。

 

 

 

薔薇と白鳥のお話が光くんと雄也にきたこと、

光くんがマーロウを選んでくれたこと。

またストレートプレイをやりたいと、

ヤケになるくらい願っていた光くんの

努力と輝きの全てに感謝しながら、

千穐楽を迎えたいなと思います。