絶対 I need you.

ひかるくんとへいせいじゃんぷ。きらきらな毎日。

薔薇と白鳥 〜光くんの本気〜 ③

またまた続きです。

てか、語りたいポイントが多すぎて、①から始めましたけど終わる気配なさすぎて笑える。

グローブ座に通いづめで、書くスピードも遅い。

 

 

 

 

 

国務卿 ウォルシンガムから直々に「パリの虐殺」を書くように命じられたマーロウ(キッド)。

早速、ヘンズロウのもとへ。

近頃は客が残虐好みだから、絶対人が入る!とまさかの前金まで半額くれちゃう。

書けって言われて書くのが嫌なキッド。

 

パリの虐殺は、カトリックプロテスタントを次々殺していくストーリー。

この時代はカトリックが弾圧されているので、「カトリックてこんな残酷卑劣!」っていう印象を世間に与えたいがために用意された題材なんですよね。

 

そんな策略に気づいているマーロウは、

「検閲なんてくそくらえだ!目にもの見せてやる!とびっきり残酷で残虐な物語を書いてやる!クソ!」と言い放って出ていきます。

もーーーーーーうね、ほんとうにね。

本当に上手。言葉遣いが悪いのがめっちゃいい。男なんですここ。光くんが男。(何語)

 

場面変わって、フライザーと鉢合わせるキッド。

待ち伏せか?」って言うんですけど、光くん。

悪趣味かって。

ここ、死ぬほどかっこいい。(聞き飽きた)

ていうか、光くんの背中が広いことに気づかされる……。

青い衣装がよくお似合いなんですよ……

余談でした……。笑

 

そんな最中、カトリック信仰の人たちとシェークスピア(ウィル)が密会を繰り返す。

そんな密会現場を見つけてしまうジョーン。

 

実はウィル、カトリックなんですよね。

この時代は許されざるカトリック信仰。

 

ウィルがカトリックであること、

要注意人物であることが明らかになり、

階段で跪く雄也さんの背中をラストに、

一幕が終了します。

 

 

第二幕。舞台は、前述から3年後。

 

居酒屋で執筆中のマーロウ。

ぼろぼろの服に髭が伸び、すっかり風貌が変わってしまいます。またいらいらしてるし。

 

結局ヒットしなかった「パリの虐殺」を最後に、影を潜めてしまったかつての天才マーロウ。

一方、ネッドがトールボットを好演したこともあり大ヒットした「ヘンリー6世」を皮切りに、詩人としての人気を上げた様子のシェークスピア

居酒屋の客すら、話題の中心はシェークスピア

 

そんな客に怒鳴り散らすマーロウ。

お客さんと殴り合いの喧嘩になります。

そこにフライザー登場。

どうやらまた投獄されてた様子のマーロウ。

3年のブランクを経て、執筆作業中のマーロウにまた芝居の仕事に戻ったかと、バカにしたように声をかけます。

 

「俺の人生だ。好きにさせてもらう。」

 

 

もう、この台詞。

スーパーマーロウモンペオタクなので、もう首が取れるほど頷きます心の中で。好きにさせてあげて!いいじゃない!ってな感じ。

 

マーロウは、かつてシェークスピア

「最低の王の話を書いてどうする」と言ってやめさせたのをよそに、史上最低の王の話を書いている様子。

 

その途中まで書いた「エドワード2世」を

ヘンズロウのもとへ持ち込むキッド(マーロウ)。

 

客が入らない、と取り合ってもらえないでいると、ウィル(シェークスピア)をはじめかつての劇場のメンバーが集まってきます。

キッドと違い、売れっ子で人気者のウィル。

でもどこか様子が変。

脚本書いてって頼まれてものらりくらり。

 

実はキッドもいるよ〜〜〜ってことに、

気づいてくれるのはやっぱりジョーン。

時を経て、ジョーンはネッドの妻に。

 

みんなが出ていき残されたキッドとジョーン。

そこにジョーンを呼ぶネッドの声。

 

「主人が呼んでるぞ」

 

ああ………切ない。切なすぎる。

このキッドである光くんのひと言。

何かを諦めたような光くんの声に、胸がきゅんとします。人の旦那になってしまったと。

もともと女の人とは無理なマーロウですが、

でもお互い慕情のあったキッドとジョーン。

難しいですね……。

 

ここでジョーンが立ち去り、再び光くんと雄也さんのシーン。

 

また芝居を書き出したキッドに対し、

初めて怒りの感情を出すウィル。

かつてこのテーマはダメだと一蹴したはずのキッドが、自分でエドワード2世を書くのが気にくわない。

しかも史実そのまま、最低最悪ぶりを描くと。

 

客が入るかと、ヘンズロウと同じことを言うウィル。結局自分もあっち側の人間と同類と。

 

でもなにやら、ウィルを気にかけているキッド。

何か手に負えないことに直面してないか?

俺に言ってみろ、と。

 

マーロウ優しいんですよ。

かつてのライバルで、現売れっ子シェークスピアをとても気にかけてる。

これって友情なのかな?何愛って言うんだろ。

 

 

さて、あちこちふらついてるマーロウは、かつてのジョーンと暮らしていた家で執筆中。

そこへジョーンがやってきます。

ネッドに見せたエドワード2世をやってくれるか否かの答えを伝えにやってきたと。

 

かつて2人で暮らした家を懐かしがるジョーン。

そこにキッドが寂しそうにこう言います。

 

「ここはもうジョーンの家じゃない。張りぼてさ。誰もいない舞台とおんなじだ。ただ台詞を与えられた役者が2人、突っ立っているだけだ。その台詞ももう言い終わった。後は幕を下ろすだけだ。」

 

涙が出そうになる。

しかもネッドからの返事もNG。

ネッドからは理由も聞けない。

それらしい理由を、ネッドがあたかも言ったかのように伝えるジョーン。

キッドへの答えすら、ネッドは自分で言いに来てくれないことを表しています。

 

「ただ少し………やるせないだけだ。」

 

このひと言に、キッド思いの全てが詰まっています。

ほんとうに悔しそうな光くん。

顔を見るだけで切ない。こちらまで悔しい。

きっとたくさん研究したんだろうなあ。

イギリス旅を経て、マーロウの生涯に悔しさを覚えた光くんの気持ちが、全力で滲み出るような雰囲気を感じました。

 

 

 

続きます。